西研さんの『実存からの冒険』が面白かった。10年以上ぶりに読み返して、ニーチェの哲学についての見方をあらたにしました。「<生きることは闘争であり、苦しみもまた避けられない>」。その事実を受け入れた上で、「一人一人の人間がそれぞれ自分の生を充実させようとしてさまざまに試行錯誤する。生とはそういう冒険であってほしい。ニーチェが願ったのはそういうことだったのだ」。「各人の生は冒険であり実験である。冒険し合う者どうしの間に信頼や共感が生まれること。そういう意味での共同性を彼は求めたのだった」。ルサンチマンと共同性の関係をあざやかに主張する西さんの考え方は、ポジティブで明るい。(不思議な偶然か、あるいは必然ともいえるだろうか)その哲学は、内村鑑三の『後世への最大遺物』における考え方に近しいものがあるようにおもう。
直接関係はないけれど、ニーチェが格闘したキリスト教と関連する、ヒルティ『眠られぬ夜のために』の2月26日のくだり、「人間のあらゆる性質のなかで、最良のものは誠実である。この性質は、ほかのどんな性質の不足をも補うことができるが、この性質が欠けているとき、それをほかのもので補うわけにはいかない」。自省を促す言葉です。
明後日は奥多摩の山にのぼる予定。今日は生まれてはじめて、登山のために地図を買った。
なぜ登山や旅に焦がれるのか、なぜ貪るように本を読むのか、なぜ転職するのか。すべてはそこでしか見られない風景を見るため、まだ見ぬ風景に出会うため。地理的風景が、心象的風景が、いまの僕を支える。いつか、苦しみに沈む僕を支える力にもなるだろうと期待して(たとえば、零下数十度の北極圏の空、エーゲ海の多様な色合いをふと駅のホームなどで思い出すことがあり、『旅のラゴス』や『レ・ミゼラブル』などの小説のくだりが夜の自分を慰めたりします)。
『新英文読解法』を読みすすめて間もないですが、今朝読んでいた獣医学の教科書で早速役立つ知識がありました。英会話および英作文の勉強も、同時に進めようとおもいます。僕のように英語が苦手な方々、ぜひとも勇気(?)を出して挑戦しましょう。
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